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弟者が舌打ちをして、真っ黒なソレの前からバックステップで退いた。
右手に持つ槍のような形状の武器を一度左手に持ち直し、
柄の部分を脇に挟み構えを取る。
それを確認してから、ブーンは兄者を見やった。
(;^ω^)「し…主将は、何だお、兄者!?」
( ´_ゝ`)「…もう…」
(:::∴:::)「ギ、ギギ、ギイィギギィィィギgィglgk!!!!」
黒いソレから出ているギイギイという高い音が、今度は何を発しているのか
分からない音へと変わった。
巨大な手でもって頭を抱え、悶え苦しみ始める。
兄者がそっと掲げていた右腕を下ろした。
それと同時に、黒いソレに絡まっていた青色の鎖が消える。
(´<_` )「終わりだよ」
(;'A`)「おいこら、どういう…!」
目の前にいる弟者は構えの姿勢を崩さないが、もう攻撃する事はやめたようだ。
忌々しく、苦しみ続けるソレに言葉を吐いた弟者に、ドクオが数m先から問いかける。
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